FAXDMのPDCAサイクル
適切な手法を見つけるため、多くの業界で取り入れられているのが「PDCA」というメソッドです。こちらでは、FAXDMのPDCAサイクルについてお話しします。
目次[非表示]
- 1.1.【代表的な失敗例】一度だけ数千件を配信して効果がないため廃止
- 2.2.FAXDMの代表的なPDCA
- 3.3.勝ちパターンを構築するまでのプロセス例
- 3.1.初回配信
- 3.2.リストを変える
- 3.3.ボリュームを変える
- 3.4.配信タイミングを変える
- 3.5.クリエイティブを変える
- 3.6.勝ちパターンの確立
- 4.4.PDCAを高速・低コストで回せるのはFAXDMならでは
1.【代表的な失敗例】一度だけ数千件を配信して効果がないため廃止
FAXDMを配信するうえで大切なのが、配信の規模と配信の回数です。意義のある配信にし、効果を得るためには、この2点を慎重に検討する必要があります。一度だけ、数千件の配信を実施して効果が出なかったからといって、以降配信をやめてしまうケースが少なくないのです。
FAXDMによる結果を出すためには、ある程度のボリュームと回数を実施する必要があります。また、それぞれの実施回で細かく原稿の内容や配信タイミングを変え、反応率が上がる配信条件を判別することも大切です。それぞれPDCAサイクルを回しながら次の配信回につなげ、受取側の認知度を高めていきます。
初回に数千件配信するのは決して間違いではありません。しかし、あくまで試しの段階であり、FAXDMの効果を測定する配信規模としては明らかに不十分です。有効な手法を確立するためにも、あきらめずに配信を続けていく必要があります。
2.FAXDMの代表的なPDCA
PDCAとはPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)を繰り返し、業務を最適化していくためのメソッドです。実施する業務に関わらず、特に評価と改善が重視されます。FAXDMのPDCAで大切なのは、「こうすればターゲットに刺さるのでは?」と考えながら、少しずつ改善を加えていくことです。FAXDMにおける改善ポイントとして以下のようなものが挙げられます。
□ 配信セグメントを変えると?
□ デザインを変えると?
□ 記載テキストを変えると?
□ 配信時間を変えると?
「この条件で配信すれば効果が上がる」という仮説を立て、実際に配信してみて検証し結果を分析します。結果的に効果が上がらなかったとしても、有効な条件が絞られるため決して無駄ではありません。高い効果が期待できる「勝ちパターン」がわかれば、さらに配信ボリュームを大きくすることもできます。
3.勝ちパターンを構築するまでのプロセス例
勝ちパターンを構築するまでのプロセスの一例をご紹介します。PDCAをどのように回していくかは任意ですが、以下のような改善プロセスを踏襲するのがおすすめです。ただし、FAXDMの一般的な反響率は0.03~0.1%のため、少なくとも1万件程度のボリュームで配信しなければ効果が見えづらくなってしまいます。そのため、可能であれば毎回のプロセスで1万件以上配信することをおすすめします。
初回配信
初回配信はあくまで次に生かすための段階です。効果ゼロになることも珍しくありません。もちろん、有効な配信条件を検討してから配信しても問題ありせんが、ひとまずは結果を求めずに配信してみることも大切です。上述したとおり、少なくとも1万件以上配信しましょう。
リストを変える
配信リストは反響率に大きな影響を与えます。初回配信ですでに十分吟味してリストを決定している場合も、一度リストを変えてみましょう。リスト変更によって得られた結果の違いは、勝ちパターンを見つける重要なヒントになります。
ボリュームを変える
この段階で配信ボリュームを変えることも、ひとつの方法です。配信ボリュームが小さ過ぎると効果が体感できず、大き過ぎると費用対効果が悪くなってしまうことがあります。ですので、適切なボリュームを把握することが大切です。
配信タイミングを変える
配信タイミングによっても反響率は変化します。日中に配信する時間、一年中の季節、あるいは決算・繁忙期・閑散期といったビジネスイベントに応じて配信タイミングを変えてみましょう。商材へのニーズが高まる時期は予想とは異なる場合があります。複数回の効果検証が必要です。
クリエイティブを変える
テキストの内容、デザインなどクリエイティブも検証が必要な要素です。選択肢は無数にあるので、配信ターゲットに対して有効と思われるクリエイティブを予想して作成しましょう。
勝ちパターンの確立
上記5つの作業を繰り返し、マーケティングとして実施する価値のある反応率を安定して得られるようになれば、勝ちパターンを確立したといえます。
4.PDCAを高速・低コストで回せるのはFAXDMならでは
PDCAは当然ながら何度も回すことが前提のメソッドです。一方で、マーケティング手法によってはコストがかかるため、活用可能なデータが得られるまでサイクルを回すのが難しいケースもあります。
その点FAXDMは比較的低コストで、手間がかからず実施できる手法です。PDCAを回していく場合も負担が少ないといえます。その都度効果検証を入念に行い、着実に改善できれば、勝ちパターンを見つけるのも早いでしょう。
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数回、数千件程度のボリュームでFAXDMの効果を判断せず、何度もPDCAサイクルを回しましょう。低コストで手間がかからず実施できるというFAXDMの利点をフル活用してください。